人生の山は、前人未到。
頂上に行くための舗装ルートはない。でも、なんとかして登りたい。
あなたなら、どう進む?
目の前に、はるばる一本道。
行きたい方向だけはわかってる。
でも、近くを歩いている人がだれもいないんだ。
最初の一歩を踏み出そうか、どうしようか。
今いるこの場所から、あんなに上までいけるかな?
頂上に向かって崖をひょいひょい登る人もいれば、ゆっくりスロープを登る人もいる。
迷って同じとこをグルグル回る人もいたよ。
あ、近道はっけん。ラッキー☆
歩いているうちに、自分のペースがわかってくるよ。
何を求めて歩いているかも、見えてくる。
一番てっぺんからの景色が見たい人、見晴らしのいいとこまで行けたら満足な人。
どんなスピードでどんな登り方でも、ほかの人と同じ景色は見えないんだ。
登ってるときの気持ちによって見える動物や花は違う。
まわりを見渡せば、ひとりで登ってるわけじゃないことに気づく。
サクサク進む人もいれば、あなたよりゆっくりな人もいる。
上までひょいっと持ち上げてくれる人もいれば、「こっちが近道ですよ」と騙す人もいるかもしれないね。
がーん。近道だと思ったら、遠回りだった。しっぱいしっぱい。
中には「なんでこんなに早く登れるんだろう?」と思う人がいる。
そんな人をじっくり観察してみよう。うらやましがらなくてもいいんだよ。
自分と何がちがうかな。
見つけたら、真似してみよう。
時には険しい分かれ道。
こんなとき、あの人ならどうしたかな。私はどうしたいかな…。
私はどんな景色が見たいかな。
ぐるぐるハイキングだけで満足する人もいるけれど。
登れば思わぬ壁にぶち当たったりもするんだけど。
こんな崖、登れないよ…と思ったら、無理せずほかのルートを探そう。
ケガしちゃうかもしれないから。
みんなに共通してるのは、足を前に出さないと進まないってこと、登れないってこと。ほんとうに上に行きたいなら、技術も経験も勉強も必要だ。
でもそんなに急ぐ必要はないんだよ。
歩くのに疲れたら、休まないと足が動かなくなっちゃうよ。
たまには同じ山に登ってる人と語ってもいいんじゃない。
ほかのおもしろい山の話が聞けるかも。思いがけない近道を教えてくれるかも。
夜になったら、心のみずうみに耳を澄まして、静かに眠ろう。
波打ってる表面の、そこのそこ。誰の声も聞こえない場所で。
そして朝になったらまた、今いる場所から少しでも踏み出すんだ。
人生の山は前人未到。
その頂きを見たものは誰もいない。
正しいルートはないから、自分の頭で考えて、一歩一歩踏みしめながら登るしかないんだ。
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先日、このブログを書く夢を見たので、書きました。
写真は2008年に旅した、ニュージーランドのマウント・クック国立公園。
なぜそんな夢を見たのかというと、前日にこの曲をカラオケで歌ったから。
仕事のテンション上げたいときにいつも聞く、NekamuraEmiさんの「YAMABIKO」。
夫とともに大ファンです。
特に好きな歌詞を引用します。
頂上の高さなんて 隣と比べるもんじゃない
頂上まで己を信じて 歩ける強さが全てだ
頂上を目の前に引き返さねばならぬのなら
それも勇気だ 涙を拭って
何度でも登って前を向け!!
NakamuraEmi「YAMABIKO」より
それぞれの目標へ向かって、がんばりましょうね!